事情があって地区の中学校ではなく、離れた場所にある
別のに小中一貫の学校に僕は入学した。
良家の子どもたち、すでに出来上がった友情関係、
その環境に馴染めずに僕は入学早々孤立してしまう。
そしていじめにあった。
やはりいじめは悲しいもの。学校では泣かなくても、
人がいない帰り道で一人涙したこともあった。
ただ誰にも相談しなかった。
よくいじめの問題で教師や親がそのことを把握してない
ということがある。しかし、それは彼らの責任だけでなく、
子どもが恥ずかしくて外にだそうとしない頑な姿勢が
大きな原因だと僕は思う。
エロ―ラの石窟 |
社会人が向けの人間関係上達法みたいな本を数冊買い、
読みふけた。今思えば謎なプロセス。
そして、本で書かれていることを実践すると不思議と
孤立することがなくなり、いつしかいじめはなくなった。
ただその時以来、「自分は本に頼らなければいないほど、
対人関係の力がないんだ」と強く思うようになった。
劣等感という後遺症。
その悩みを克服すべく、色々なことにチャレンジした。
例えば、何度も1000人以上の前で話す機会を得るために
高校時代は生徒会の副会長になった。知らない人と話す力を
得るために、東京から九州までヒッチハイクをした。
それでもなかなか後遺症は払拭できなかった。
ただ旅に出てから、ようやく違う見方ができるように
なってきている。
多くの土地でたくさんの人に出会い、しゃべり、仲良くなった。
そして昨日のクリスマスイブ。偶然スペインの子から彼らの
パーティーに誘われた。見知らぬ欧米人十数名とのディナー。
行く前はびびった。しかしいざ終わってみると、レストランで
ワイン片手に楽しく談笑し、深夜までクラブで盛り上がった。
クリスマスパーティー |
この先、後遺症が完全になくなることはないのかもしれない。
ただ人見知りだけど、最低限必要な人と仲良くなれる力は
備えてるから大丈夫。そう思えるようになってきた。
長らく苦しんできた悩みが消えて安心を得ようとしている。
これも全て色々な人との出会い、そして経験のおかげ。
ほんと感謝やわ。
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