たくさんの薬 |
前回の続き。
『インドではHIV陽性の子どもを受け入れない学校がある』
僕がここに来る前、このことを知ったときは、なんて冷酷な社会
なんだと思った。
ただ、インドの子どもと触れ合った今は必ずしもそう割り切れ
ないんだと思うようになった。HIVウイルスを持たない子どもの
親の立場からした、上のやり方を支持するのは、
自然なことかもしれない。
インドの大人たちはインドの子どもたちがどれだけわんぱくかを
十分に知っている。だからこそ、血液の直接接触による感染を
恐れるのではないだろうか。
学校に受け入れないことは無知による差別ですむ問題じゃない。
しかし、そのことが、今のインドではサポート不足でHIV陽性の
子たちの教育機会のはく奪につながることもまた現実。
どちらが正しいという問題じゃない。難しい。
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