2010/12/17

噛みつき攻撃~その1~

インドの子育ては荒々しい気がする。

ここにいる大人たちは言葉で注意よりも先に、ほっぺを叩く。
考えさせる前に、まず痛みで教え込むのだろう。

目の前でかわいい子どもたちが、「えっ!このタイミングで…」と、
叩かれるのを何度も見た。ただ彼らは泣かない。慣れていた。

しかしその影響か子ども同士でも、手を出すことが多い。
すぐに、叩き、蹴り合う。さらには噛みつくも。

もちろん、時には僕にも迫ってくる。彼らにとって普通なのだろう。

もし彼らが普通の子どもだったら、きっとわんぱくなインドの子ども
として話しはすむ…
叩きあう子ども

しかし、僕が触れ合っている彼らはエイズの子どもたち。
ただのわんぱくなケンカやじゃれあいですまない場合がある。
他の人を感染させてしまう可能性。血液の直接接触。

例えば噛みつき攻撃。口に切り傷がある陽性の
子どもが他の子を出血させるまで噛んだとしたら。

幼い彼らはいまいちエイズの特性をわかっていない気がする。
そもそも6歳ぐらいの子どもなんかには難しすぎるのかもしれない。
また仮に無理やり「お前はエイズだから、他の子どもとは違うんだ」
と教え込むのは、彼らのの自尊心を大き傷つける可能性もある。

それに理性で自分を抑えるのが難しい子どもたち。
結局、何をしでかすかわからない。

どうやって、彼らを他の子に感染させないよう、上手く教えて
あげれられるのだろうか。悩む。

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