スラムの薄暗い小さな小屋。素敵な話しはここまで。
インド産ミッキーマウス? |
迫ってきた。
「僕たちの活動に共感しただろ。で、君は何ルピーを
置いてってくれるの。5000ルピーぐらいかな?」
不意打ち。急に高額な資金援助を求められるなんて
思ってもみなかった。動揺するも丁重にお断り。
「お金がいやなら、何か買っくれ。今から買いに行こう!」
すかさず違う角度からの要求。高額なものを
買わされそうな予感。丁重にお断り。
「それじゃ団体のためじゃなくていい。僕の絨毯屋で
商品を買ってくれ。日本で売れば、君はぼろ儲けだ。」
えっ・・・何が何なのかわからなくなる。ただ間違いなく自分に
絨毯はいらなかったし、日本で絨毯を売る気にもならなかった。
丁重にお断り。
「それなら僕たちに食事をご馳走するってのはどうだ?
チキンが食べたい。チキンの丸焼きだ!良いレストランを知っている。
一緒に行こう!」
チキンの丸焼...子どもみたいに駄々を捏ねだす彼ら。
ただ彼ら全員に食事を振舞う理由を微塵も感じない。
はっきりとお断り。
「チキンが嫌って、ベジタリアンか?じゃあ、僕たちはチキンを
食べるから、君は野菜を食べればばいい。そうだろ?早く行こう!
今夜はご馳走だ。」
彼らからの最後の要求だった。
青色のチョコレートケーキ。600ルピー |
小さな小屋で繰り広げられた数人のインド人と一人の日本人との
やり取り。彼らの凄む様子は軽く恐喝だった。
目的のためには手段を選ばぬ。
力強く生きるインドの人々の様子を垣間見ることができた。
偶然の経験に感謝。
No comments:
Post a Comment