2010/12/05

わかちあい

11月上旬の2週間。「いつか行く!」という友人との約束を
果たすためだけに訪れたスリランカ。

終わってみると期待していた以上に、素敵な国だった。
何よりも素晴らしかったのが、人々の温かさ。


友人の家族をはじめ、計4つの家族が笑顔と甘いミルクティーで
僕をもてなしてくれ、泊めてくれた。他での出会いにも恵まれ、
バスでの移動中も退屈はしなかった。

自分も感じたし、現地で会った青年海外協力隊の人も語っていたけど、
スリランカは昔の日本ようだった。人々の容姿も街並みも違うけど、
不思議とスリランカにいると、佐賀と瀬戸内海の島にあった祖父母の
家を訪れた時の懐かしさを感じた。

共有の文化がこの国には今でも強く根付いている。
調味料やフルーツ、野菜などが足りなくなったら、
お隣を訪ねていく。どこか遠出したらお土産を買い、
ご近所におすそ分けをする。わかちあいを大切にしていた。
お寺の日曜学校
日曜学校の子どもたちの遠足に飛び入り参加した際のこと。
友人から全員分のお菓子を買うようにと言われていた。
とりあえず大きな袋に入った大量のクッキーを持って行くことに。
外国人だからそうしないといけないのかと考えていた僕は驚いた。
バスが出発するなり、前から後ろから、子どもたちも大人たちも
自分が持ってきた食べ物を配って回りはじめた。誰しもが、
自分一人で食べるのではなく、わかちあうことになっていた。

スリランカは今僕がいるインドに比べたら物もないし、
インフラも豊かではないけど、わかちあいという文化を
基盤とした人々のつながりという大きな財産が
この国はある気がした。感動。

ただ友人によると、コロンボなどの都市部ではその文化も
崩れ始めているそうだ。残念ながら、この国でも経済の
発展による都市化と人々のつながりは反比例するようだ。複雑。

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