果たすためだけに訪れたスリランカ。
終わってみると期待していた以上に、素敵な国だった。
何よりも素晴らしかったのが、人々の温かさ。
友人の家族をはじめ、計4つの家族が笑顔と甘いミルクティーで
僕をもてなしてくれ、泊めてくれた。他での出会いにも恵まれ、
バスでの移動中も退屈はしなかった。
自分も感じたし、現地で会った青年海外協力隊の人も語っていたけど、
スリランカは昔の日本ようだった。人々の容姿も街並みも違うけど、
不思議とスリランカにいると、佐賀と瀬戸内海の島にあった祖父母の
家を訪れた時の懐かしさを感じた。
共有の文化がこの国には今でも強く根付いている。
調味料やフルーツ、野菜などが足りなくなったら、
お隣を訪ねていく。どこか遠出したらお土産を買い、
ご近所におすそ分けをする。わかちあいを大切にしていた。
お寺の日曜学校 |
友人から全員分のお菓子を買うようにと言われていた。
とりあえず大きな袋に入った大量のクッキーを持って行くことに。
外国人だからそうしないといけないのかと考えていた僕は驚いた。
バスが出発するなり、前から後ろから、子どもたちも大人たちも
自分が持ってきた食べ物を配って回りはじめた。誰しもが、
自分一人で食べるのではなく、わかちあうことになっていた。
スリランカは今僕がいるインドに比べたら物もないし、
インフラも豊かではないけど、わかちあいという文化を
基盤とした人々のつながりという大きな財産が
この国はある気がした。感動。
ただ友人によると、コロンボなどの都市部ではその文化も
崩れ始めているそうだ。残念ながら、この国でも経済の
発展による都市化と人々のつながりは反比例するようだ。複雑。
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