どうかさだかではありません。
「タイ古式マッサージは世界で一番気持ちいいマッサージ」
らしいです。
そんなタイマッサージを僕が修行することになるとは
我ながら思ってもみませんでした。
まず修行に至る経緯を説明すると、ロッククライミングに
より疲れ果て、ボロボロになった身体。その晩、
初めて施術してもらったタイマッサージに感銘を受ける。
体も心もすっきり。この手でこの感動を人に
与えることができたら、どんなに幸せなことかと思いました。
そして、首都バンコクにあるタイマッサージの
総本山ワットポーというお寺に付属するマッサージスクールを
発見、入学を決意。ラオスをしばらく訪れた後に、
修行開始。そして、当初一週間の予定だったものが、
タイマッサージの魅力にはまり、3週間修行することに。
ワットポー |
一週目。基礎コース。まずはタイマッサージの基本を覚える
外国人向けのコース。クラスメートはフランス人青年、
フィリピン人女性、日本人女性二人、日本人青年一人。
素敵なメンバーでした。
(途中で二人の男性は脱落することに…)
コース内容としては毎朝の軽いお祈りに始まり、夕方まで
講師の指導のもと、マッサージをクラスメート同士で
施術し合うというもの。限られた時間の中で、
タイマッサージの全過程を覚えなければいけない
というプレッシャー、そして力強く押し続けるために
おこる親指痛。入学前に想像していたよりも
僕にとっては厳しいものでした。
コース最終日には試験があり、実技と口頭試験。
かなりミスを連発しましたが、いちおう合格。
ただ全然、自分の押しに納得がいかなかったので、
違うコースを次週受講することを決意。
宿泊先のカオサンロード |
二週目。習熟コース。クラスメートなし。
事前に聞かされていた内容は、講師の監視のもとの、
一般人ボランティア15人に対して施術していくというもの。
何故か値段は基礎コースの三分の一以下。
しかし蓋を開けてみると、少し違いました。被術者は
一般人ボランティアではなく、なぜかプロの
マッサージ師の方々。ただし彼らはたまに来る程度。
つまり朝から夕方まで多くの時間を担当の講師と二人で
過ごすことに。基礎コースと違いマンツーマン形式で、
押す角度や力の入れ具合など指導が細かい分、
習う方としてはどんどんと納得のいく押しが
できるようになっていきました。
おもしろかったのが、指導方法。英語をしゃべることが
できない担当の講師、タイ語に明るくない自分。
つまり、軽い挨拶などでしか言葉を交わす手段がなく、
指導は全て身体を使ったもの。押して、押されるの繰り返し。
言葉がわからずとも、距離が近づいていった気がします。
お互い多少のストレスもありましたが、非言語
コミュニケーションだけで一週間乗り切るというのは、
貴重な体験になりました。
途中インフルエンザで寝込んだこともあり、
再度、同じコースを受講することを決意。
続きは次回の記事で。
大河メコンに沈む夕日(手前がラオス。向こう岸がタイ) |
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