2010/12/02

世界一気持ちいい?タイマッサージ

誰が言ったのかはわかりませんし、信憑性があるのか
どうかさだかではありません。

「タイ古式マッサージは世界で一番気持ちいいマッサージ」
らしいです。

そんなタイマッサージを僕が修行することになるとは
我ながら思ってもみませんでした。

まず修行に至る経緯を説明すると、ロッククライミングに
より疲れ果て、ボロボロになった身体。その晩、
初めて施術してもらったタイマッサージに感銘を受ける。
体も心もすっきり。この手でこの感動を人に
与えることができたら、どんなに幸せなことかと思いました。
そして、首都バンコクにあるタイマッサージの
総本山ワットポーというお寺に付属するマッサージスクールを
発見、入学を決意。ラオスをしばらく訪れた後に、
修行開始。そして、当初一週間の予定だったものが、
タイマッサージの魅力にはまり、3週間修行することに。

ワットポー
今回と次回はそのことを記します。

一週目。基礎コース。まずはタイマッサージの基本を覚える
外国人向けのコース。クラスメートはフランス人青年、
フィリピン人女性、日本人女性二人、日本人青年一人。
素敵なメンバーでした。
(途中で二人の男性は脱落することに…)

コース内容としては毎朝の軽いお祈りに始まり、夕方まで
講師の指導のもと、マッサージをクラスメート同士で
施術し合うというもの。限られた時間の中で、
タイマッサージの全過程を覚えなければいけない
というプレッシャー、そして力強く押し続けるために
おこる親指痛。入学前に想像していたよりも
僕にとっては厳しいものでした。

コース最終日には試験があり、実技と口頭試験。
かなりミスを連発しましたが、いちおう合格。
ただ全然、自分の押しに納得がいかなかったので、
違うコースを次週受講することを決意。

宿泊先のカオサンロード

二週目。習熟コース。クラスメートなし。
事前に聞かされていた内容は、講師の監視のもとの、
一般人ボランティア15人に対して施術していくというもの。
何故か値段は基礎コースの三分の一以下。

しかし蓋を開けてみると、少し違いました。被術者は
一般人ボランティアではなく、なぜかプロの
マッサージ師の方々。ただし彼らはたまに来る程度。
つまり朝から夕方まで多くの時間を担当の講師と二人で
過ごすことに。基礎コースと違いマンツーマン形式で、
押す角度や力の入れ具合など指導が細かい分、
習う方としてはどんどんと納得のいく押しが
できるようになっていきました。

おもしろかったのが、指導方法。英語をしゃべることが
できない担当の講師、タイ語に明るくない自分。
つまり、軽い挨拶などでしか言葉を交わす手段がなく、
指導は全て身体を使ったもの。押して、押されるの繰り返し。
言葉がわからずとも、距離が近づいていった気がします。
お互い多少のストレスもありましたが、非言語
コミュニケーションだけで一週間乗り切るというのは、
貴重な体験になりました。 

途中インフルエンザで寝込んだこともあり、
再度、同じコースを受講することを決意。

続きは次回の記事で。
大河メコンに沈む夕日(手前がラオス。向こう岸がタイ)

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