昔、友人からその魅力を聞かされて以来、ずっと挑戦してみたかった。
漸く、その機会がやってきた。
その日、幸運にも僕一人に対し二人のインストラクターが
付くことになった。彼らがお手本として登るのを見ながら、
僕の手は震えていた。わずかな岩の起伏を見つけ、
それを頼りに、登っていく。何とも難しいそうに見えた。
そして、体を支えるための一本の縄と岩に打ちつけられた釘が
何とも頼りなさそうだった。
あっという間に自分が実際に登る番がやってきた。
いざ登りはじめると、すでに感じていた不安は恐怖となった。
上へ行くための岩の起伏や狭間、なかなか見つからない。
その間にもどんどんと力が入らなくなる腕。そして下を見れば、
すでにかなりの高さ。もし縄が切れたら死ぬんじゃないか
というリアルさ。その恐怖を乗り越えるために、
とにかく上を目指した。夢中になっていた。
なんとか目標点に到達。その時感じた達成感は、
とてつもなかった。下をみれば、自分がスタートした場所は
小さく見え、限界を出した手のひらはプルプルと震えていた。
素直に嬉しかった。
下に降りた後は、インストラクターにその感動を伝え。もう2回、
違う岩にチャレンジした。僕はすごく興奮していた。
自分の体だけを頼りに、自然に挑むことは、爽快だった。
その日の帰りの移動中、自分が登った崖は初心者用のレベルの
低いものであり、レベルの高いものを登った時の達成感は
もっと深いものだということを話してくれた。
そして僕はそのことを聞いて、また挑戦することを決めた。
友人がおもしろさをかったてくれたように、
僕もまた違う友人に勧めみようと思う。
みなさん、ロッククライミングはかなりありですよ!
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