2010/12/01

ある日の崖登り

9月の下旬。タイのチェンマイ。初めてのロッククライミング。
昔、友人からその魅力を聞かされて以来、ずっと挑戦してみたかった。
漸く、その機会がやってきた。 


その日、幸運にも僕一人に対し二人のインストラクターが
付くことになった。彼らがお手本として登るのを見ながら、
僕の手は震えていた。わずかな岩の起伏を見つけ、
それを頼りに、登っていく。何とも難しいそうに見えた。
そして、体を支えるための一本の縄と岩に打ちつけられた釘が
何とも頼りなさそうだった。

あっという間に自分が実際に登る番がやってきた。
いざ登りはじめると、すでに感じていた不安は恐怖となった。
上へ行くための岩の起伏や狭間、なかなか見つからない。
その間にもどんどんと力が入らなくなる腕。そして下を見れば、
すでにかなりの高さ。もし縄が切れたら死ぬんじゃないか
というリアルさ。その恐怖を乗り越えるために、
とにかく上を目指した。夢中になっていた。


なんとか目標点に到達。その時感じた達成感は、
とてつもなかった。下をみれば、自分がスタートした場所は
小さく見え、限界を出した手のひらはプルプルと震えていた。
素直に嬉しかった。

下に降りた後は、インストラクターにその感動を伝え。もう2回、
違う岩にチャレンジした。僕はすごく興奮していた。
自分の体だけを頼りに、自然に挑むことは、爽快だった。

その日の帰りの移動中、自分が登った崖は初心者用のレベルの
低いものであり、レベルの高いものを登った時の達成感は
もっと深いものだということを話してくれた。

そして僕はそのことを聞いて、また挑戦することを決めた。


友人がおもしろさをかったてくれたように、
僕もまた違う友人に勧めみようと思う。

みなさん、ロッククライミングはかなりありですよ!

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